農家紹介

岡村葡萄園

ぶどう作りへの想い

一粒ひと粒の独立した果実がつながって、よりそって、房になっている。
そのまま食卓にのせれば、たちまち皆の手が行き交い、和氣あいあいと分かち合える。
優しい甘さは一日の疲れを和らげ、柔和な姿を眺めるうちに尖った心も丸くなり、ホッと和む時間を与えてくれます。

ぶどうは、家族の団らんや安らぎの時間にぴったりの果物です。そして、「ぶどう」には、「和」という言葉がよく似合うなぁと思うのです。ぶどうの房のあの独特な形を見ていると、家族や社会など人間の世界に置き換えて想像がふくらみます。人も一人ひとりが自立しながらも孤立するのではなく、つながって、時によりそって、仲良く自らの人生を充実させるといいよと、ぶどうからの声にも文字にもならないすすめを受けているような気持になります。

また、一個の「私」という存在がいろんな「和」の経験を経ながら、自分の中にある大切な「種」を充実させていく成熟の物語をぶどうから感じています。そんな風に空想が尽きないのも、ぶどうという植物がそれだけ奥深さをもっているからにほかなりません。ぶどうには、単にお腹と舌を満足させるだけではない、不思議な魅力があります。
その魅力が何であるかを探究し、ぶどうの美味しさとともにお客様にお伝えすること、そしてたくさんの人の「和」の瞬間にお役に立てるぶどう農家になりたいと願っています。



ぶどうのファンになってもらいたい、そして葡萄園のファンになってもらいたい

私は、自分の農園で「畑の朝カフェ」を開催するにあたって、先述のような「ぶどう」という果物自体の魅力を様々な側面からお伝えしたいと思いました。それは美味しさや健康的側面だけにとどまらない魅力も含めてです。まず、「ぶどう」のファンになっていただきたい。参加されたお客様に、ぶどうを特別な果物として感じていただけるような機会にしたいと思いました。
そして、ぶどう専業農家という形で家族が一丸となってぶどう作りに励む我が家の雰囲気を肌で感じてもらい、葡萄園のファンにもなっていただきたいと思い、企画を練りました。

開催当日は、家族全員でお客様をお迎えし、ふれあいの時間を持てるよう心掛けました。畑の土づくりや栽培方法については兄、ぶどうの品種特性については父、出荷作業の実演は母、私はお墓の前で我が家のぶどうづくりの歴史をお伝えするといった具合です。家族全員が主役を務めさせていただいたように、お客様もまた主役になっていただきました。ぶどうの収穫体験だけではなく、かごを手にして買い物の雰囲気を味わっていただくという演出もその一つでした。
そして、最後の食事の時間。ここでは、一続きの長いテーブルをぶどうの軸に見立てて囲み、我が家の家族とお客様全員でぶどうの房になるようなイメージにしつらえました。お客様といろんな会話を楽しみながらバラエティーに富んだぶどうの数々を一緒に分かち合った時間は、本当に素晴らしい経験になりました。お客様と家族の笑顔が忘れられません。



テロワール

大切なのは、燕三条の土壌や天候の特性を生かし切ってぶどうに写しこむこと

よく、新潟でぶどう?雨や雪の多い新潟の気候は、ぶどう栽培に不利では?という風に質問されます。確かに苦労は多いですが、その分研ぎ澄まされる技術や、反映される地域特性というものがあると考えています。雪の湿度と保温性が樹や翌年の芽を守り、雨が土を耕し、豊富でミネラルに富んだ新鮮な川の水をどんなに干ばつの年でも利用して来られたのも新潟だからこそだと思います。
「ぶどうは、最もその地域の風土を雄弁に表現できる植物である」という言葉を聞いたことがあります。大切なのは、私が暮らし農業をしているこの新潟、燕三条地域の土壌や天候の特性を生かし切ってぶどうに写し込むことだと考えています。そのために、微生物を活かした土づくりや農薬への依存を少しずつ減らす取り組みを進めています。当園のぶどうで、新潟の風土を感じていただけたらしあわせです。


新鮮なぶどうをお届けするために

岡村葡萄園では、全てのお客様に新鮮なぶどうをお届けするために、販売は全てご予約制とさせていただいております。直接ご来園されてお買い求めになる場合は、前日正午までにご予約のお電話をいただき、当日の朝収穫したぶどうをご用意してお待ちしております。
直売所というよりも、畑に隣接した粗末な作業場でしかありませんが、農家から直接買い物をする雰囲気を大切にし、作物が生まれたその現場で品物を手にする楽しさをぜひ味わっていただきたいと思っています。




岡村葡萄園の朝カフェフォトギャラリー

岡村葡萄園の詳細情報

農園名葡萄農家 岡村葡萄園
栽培しているものぶどう
購入できる場所直接ご来園されてお買い求めになる場合は、前日正午までにご予約のお電話をいただき、当日の朝収穫したぶどうをご用意してお待ちしております。
住所〒950-1333
新潟市西蒲区潟浦新19
TEL025-375-4552
FAX025-333-0451
Eメールfukuzou@msg.biglobe.ne.jp
Webサイトhttp://www7a.biglobe.ne.jp/~fukuzou/